訪問看護を初めて利用する時、どのようなものを準備しておくべきなのでしょうか?当然ながら、病院と違い自宅には医療設備は整えられません。そこで、看護師に訪問してもらう時に最低限準備しておきたいことについてまとめていきます。
訪問看護に特別な用意は不要
公的な保険制度を利用して訪問看護を受ける際には、月に1度保険証の確認が行われます。すぐに提示できるように、準備しておきましょう。また訪問看護では、自宅にある道具を工夫して使用するケースがほとんどです。患者の状態によって、ガーゼ等準備するものがある時には、看護師から指示されます。ただし、洗面所は手洗いなどに使用しますので、心積りをしておきましょう。事前に洗面器に水を入れておくといった用意は、衛生面からも不要です。訪問看護師の多くは、1日に数件をまわるスケジュールを組んでいます。お茶等の心遣いは、時間の面やトイレが頻繁になるといった点で、かえって負担になることがあります。
訪問看護に必要な医療器具は看護師が準備
血圧・体温測定等バイタルチェックに必要な聴診器や血圧計、体温計といった医療器具は、看護師が持参します。血中酸素飽和度、脈拍を測るパルスオキシメーターが、用意されることもあります。使い捨て手袋やエプロン、マスク、手指消毒用アルコールも看護師側で準備しており、衛生面での配慮も万全です。多くの看護師は携帯電話を持参し、緊急の対応ができるようにしています。この他に、患者に合わせた物品を持って、看護師は訪問しています。訪問の際に必要な医療器具は、基本的に看護師側で準備と捉えてよいでしょう。
家族が不在でもノートのやり取り等で準備は大丈夫
訪問看護を受けるに際には、特別な用意は必要のないケースがほとんどです。そのため家族の不在時に、看護師の訪問時間を設定していても問題ありません。訪問看護の時間を家族が自分のために使う時間とすることもできます。訪問看護師との連絡ノートをつくり、行った処置を記録してもらうとともに、準備をするもののやり取りにも使うとよいでしょう。訪問看護の際に使うものは、一カ所にわかりやすくまとめて置いておくか、ノートに置き場所を記入しておきます。次回の訪問時に必要なものがあれば、看護師に書いておいてもらうように依頼します。家族が不在でも、看護に必要なものの置き場所がわかれば、看護に支障はない場合が多いです。
訪問看護を利用するにあたって、特別な準備は必要ありません。日頃から自宅の療養生活で使用しているものがあれば、ほとんどのケースで対応できます。物品の購入が必要なときは、看護師の指示に従いましょう。