訪問看護

訪問看護でのリハビリテーション

訪問看護では医師の指示によって、リハビリテーションを受けることもできます。訪問看護リハビリでは、リハビリ専門の医療スタッフも利用者の住まいを訪問します。訪問看護のリハビリテーションの仕組みや医療専門職についてみていきましょう。

介護保険と医療保険どちらが適用される?

訪問看護によるリハビリは、介護保険と医療保険のどちらが適用されるかは、年齢や疾患によって異なります。どちらの保険であっても医師による訪問看護指示書が必須で、介護保険ではケアマネジャーが作成するケアプランに組み込まれることも必要です。65歳以上の場合には原則として介護保険が適用されますが、厚生労働大臣が定める疾病等に該当する、パーキンソン病該当疾患や筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変形症といった疾患では医療保険の適用となります。65歳未満では、基本的には厚生労働大臣が定める疾病等に該当する場合に医療保険の適用になりますが、それ以外の疾病で適用されるケースもありますので、主治医に相談してみましょう。

訪問看護リハビリは看護師以外も担当

訪問看護リハビリは看護師以外にも、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士も担当します。介護保険の場合、看護師と他の医療専門職では時間設定と基本単位が異なります。例えば、月1回の利用の場合、看護師では30分未満で463単位ですが、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士では20分で302単位となります。ただし、看護師の30分から60分未満814単位なのに対して、他の医療専門職は60分816単位となりますので、実質的にはさほど変わりません。

理学療法士と作業療法士、言語聴覚士の違いとは

訪問看護で看護師以外にリハビリテーションを担当する理学療法士や作業療法士、言語聴覚士には、それぞれ得意とする専門領域があります。理学療法士は、身体の基本的な機能回復を支援する役割を持ち、立つ、座る、歩く、食べるといった基本動作ができるように理学療法を用います。作業療法士は、仕事や趣味などの日常生活活動ができることを目標とし、手先を動かした応用動作ができるようにサポートしていく役割です。言語聴覚士は、失語症や構音障害といった言語障害、声帯を失い発声が難しい音声障害、上手く飲み込めない嚥下障害に対して、訓練やアドバイスを行います。医師や看護師等と連携してリハビリテーションにあたっています。

訪問看護のリハビリテーションでは症状に応じて、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が担当し、かかりつけの医師の指示に基づいて利用者の体の機能回復をサポートします。

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